2日目もまたぶらぶら町歩き。
ホテルの目の前にはランドリー&レンタサイクル&空港送迎と手広く商売をしているおばちゃんのお店があった。朝から洗濯物を出しに行ったついでに、翌朝の空港までの車を手配し、自転車も借りることにした。おばちゃんヤッタネ!(洗濯:88000ドン≒6ドル、自転車1日レンタル:1台20000ドン≒1.3ドル、空港まで:260000ドン≒17ドルと安かった!)
この日は、当初の計画ではミーソン遺跡という近くの遺跡を見学に行こうと思っていたけれど、前日の雨がすごかったので地面がぬかるんでいるだろうしこの日の天気もどうなるか分からないと思い、見送り。
代わりに、観光チケットなるものを購入し、○○の家とか、○○会館という、観光物件を見学することにした。そんなに何カ所も見たいわけではなかったので、5枚綴りになっているチケットを1組だけ購入して、ふたりで分けて使おうとしたら販売ブースで「ダメー。ヒトリ1個」と言われた。…まあいっか。
旧市街の中は歩く方が楽しいので、ホテルから旧市街入り口まで自転車で行ったら適当な場所に停めて、あとは徒歩で散策する。
見学したのは、均勝號(クアンタンの家)、進記家(タンキーの家)、馮興家(フーンフンの家)、福建会館、来遠橋。
200年前、300年前に建てられた、日本と中国の様式の混じり合った古い建築物の中が見られる。現在も子孫が住んでいる場所もあり、その子孫らしきおばちゃんやおばあちゃんが片言の英語で「ココ、300年オールド。コレ、ホワイトローズ作ルトコ」と説明してくれたりする。
暑いし疲れてきた頃、歩いていると「↑VIEW」みたいなサインを見つけた。中は服屋で、その奥にある階段をおそるおそる上っていくと、3階は、ホイアンの町並みを眺められるバルコニーになっていた。どうやら食べ物を出す店らしいけれど、店員のおじさんと女の子以外はカメラを持ったおじさんがひとりいるだけ。カメラおじさんはハシゴに上り、バルコニーの更に上の屋根に登って一生懸命写真を撮っていた。
話し好きっぽい店主らしきおじさんは、「よくこの場所をみつけたねー!カメラマン以外知らないんだよ」などと言い何枚も何枚も、私たちの記念撮影をしてくれる。仕舞には自分のカメラまで出してきた。よく見つけたねーって、あんた、看板出してるやんか。
店主おじさんが適当に話を盛っていただけなのか、それともほんとに穴場なのかは不明だけど、たしかにこの低い建物ばっかりのホイアン旧市街を上から眺められてとてもいい場所。赤い屋根がいっぱい見える。しかも他にお客さんいないからダラーっとできた。
さて、ちょうどお昼時だったので、ここでランチを取ることにし、バインセオとカオラウを注文した。そしたら…盛り盛りで出て来た野菜の中に例の、沼の味がする葉っぱを発見!
犯人はおまえだ!これは…ドクダミか?ドクダミだな!
話し好き店主のおじさんに、この葉っぱは何ぞやと聞いたところ、
「あ!これキライ?ベトナム人でも好きな人とキライな人に
まっぷたつに分かれるんだよー。オレは大好きー♡」と嬉しそう。
しかし、横にいたお店の女の子の方は「私それダイキライ」と鼻を摘まんばかりの嫌悪っぷりだった。
沼臭い葉の正体が判明したところで、
「これからは悪いことをしたらこの葉っぱを食べなければいけない」という
我が家ルールを作り、暑いしいったんホテルに帰る。
午後はホテルのプールで、しばしまったり。蒸し暑い×プール+読書=幸せ。平和な休暇を満喫。
しかし幸せは長くは続かなかった。プールの後、前日オーダーした服と靴をピックアップに行くと…服はまあだいたい予想通りの仕上がりだったので良かったけれど、靴が…ひどかった!
3足のうちの1足、私のショートブーツが、1枚の革で継ぎ目なく作るのは無理だったからと足の内側部分でつぎはぎにされていた。縫い合わせなきゃいけないのは分かるにしても、写真がないのが非常に残念なのですが、それはもう
フランケンシュタインも真っ青なくらいのつぎはぎっぷり。涙
で、そんなブーツが出て来てあごが外れるほどびっくりした私は「ちょっとー、こんなん昨日オーダーした時の話と違うやん!こんなんガーデニングの時でも履かれへん〜!涙」と交渉し、お直しは無理なので結局違うデザインで新たに作り直してもらうことになりました。翌朝早くホイアンを出発だと言うと、夜8時に取りに来てだって。
ちなみに私が頼んだもう1足のほうは、見本通りの出来で満足。マットの靴は…ちょっと酷かった。
プンプン+ガッカリな気持ちを落ち着かせるため、カフェでコーヒーを飲んでから、また荷物を置きがてらホテルに帰る。帰ってからマットの靴をよく見てみたら、さっきはちょっと酷いと思ったけれど実はだいぶ酷かった!だいたいスプレーで色をつけたのか、臭い、臭い!仕事靴なのに長靴のような出来映えでした。面白すぎて大爆笑。人ごとだとかなり笑える。
残りの午後はホテルで無料で提供されるストリートフードを食べたり、マッサージに行ったりして過ごし、日が暮れる頃にまた旧市街へ出かけて行く。
晩ご飯は適当にお客さんがいっぱい入っているお店を選択。またカオラウとホワイトローズという、ホイアンの名物を食べる。どっちもおいしい。
そして靴を受け取りに行く時間がやってきた。出て来たのは…前のよりマシだったから、この際何でもOK。作り直してくれてありがとう〜。でもいい勉強になったわ、ベトナムでは、靴は作っちゃダメだって!どっちが右でどっちが左だかわからないブーツが仕上がっておりました。
気を取り直して、あとはひたすら夜のホイアンを楽しむ。
ホイアンは、とにかく夜が良い。のんびり歩いたり、カフェに座ってコーヒー飲みながら行き交う人たちを見てるだけで、夏祭りの夜のように、うきうき。毎日がこんなふうなんだな、この町は。旅行者が来ては帰って、また違う人たちが来て。
ホイアンは観光地化されすぎていると言われることもあるらしいけれど、私はとってもいい町だと思った。翌朝早い時間に次の目的地に向かわなければならないので、そこそこの時間に帰路についたけれど、まだお祭りが終わってないのに帰らなきゃいけない時のような、後ろ髪ひかれる気分だった。
2日間ホイアンを満喫して、やたらと荷物を増やして(うち2足は失敗作)次はニャチャンへ向かいます。